もう1つは地味だが,量産・普及を考えたときに重要な利点だ 太陽光パネル架台工場

もう1つは地味だが,量産・普及を考えたときに重要な利点だ。システムのほとんどの部分を橋梁で使う軽量で高耐久性を持たせたコンクリートで製造することが1つ。もう1つは鏡を高価な金属鏡ではなく,金属を蒸着させたフォイルをパラボラ状の台座に貼り付けることで製造するというコンセプトだ。IBMの試算によればシステム1m2当たりのコストは250米ドル以下にできるという。1kWh当たりのコストに換算すると10セント未満だ。  図2のセルは高価だが,それ以外の部分はごく安価に製造できるようにすることで,発電量当たりの製造コストを低減できる。図2のモジュール10個程度並列した出力25kWのシステムを用いたコンセプトを図3に示す。 電力と温水の両方を作るハイブリッド太陽電池モジュールの実証試験システムが,掛川市の「大東温泉シートピア」の敷地内で11月24日に稼働した(図1)。ハイブリッド太陽電池モジュールは日清紡グループの日清紡メカトロニクスNEDO新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「太陽光発電多用途化実証プロジェクト」の採択を受けて,2014年度から開発を進めてきたものだ。 太陽光架台.