太陽電池の最大出力電圧になるように調整する 太陽光パネル架台

電力変換装置は、富士通研究所が同システム向けに新たに開発した。時々刻々と変化する温度や太陽光強度に追従し、水電解装置に供給する電圧、電流を制御して、常に太陽電池の最大出力電圧になるように調整する。太陽電池から水電解装置へのエネルギー伝達効率90 地上太陽光架台.0%を実現した。また、住友電気工業製の集光型太陽電池モジュールを高精度に太陽を追尾する架台に搭載することで、宮崎県の実際の屋外日照条件下で1日平均発電効率27 太陽光パネル架台.2%を達成した。  今後、集光型太陽電池の実作動環境下での発電効率は35%まで向上すると見込まれ、太陽光から水素へのエネルギー変換効率は25%に達すると予測する。また、現在は高額な集光型太陽電池だが、直射日光の強い海外の高照度地域で導入が進めばシリコン太陽電池並みに低価格化する可能性もある。技術革新と水電解装置の低コスト化を組み合わせれば、経済産業省が目標とする水素製造コスト1Nm3あたり20円以下の実現も見込まれるという。 2012年7月の再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT制度)の導入に伴い太陽光発電システムの導入量は急増している。一方で、暴風や大雪による設備への被害が顕在化してきた。太陽光発電システムの被害は、発電事業の採算性を損なうだけでなく、設備の倒壊や飛散による二次被害の発生を招きかねない。太陽光発電システムは、「電気設備の技術基準の解釈」に従い構造設計を行うが、一部には誤った設計なども見受けられ、被害事例の多くは不適切な設計による構造耐力の不足が要因となっていると考えられる。 太陽光発電架台