太陽光発電所のある地域は、冬にはかなり雪が積もる 屋根用太陽光架台

ところが、これらの発電所では、太陽光パネルに積もった雪による荷重を分散させ、十分に補強する構造になっていなかった。逆に、積雪による荷重を受けるには不向きな角度で、荷重によって地面方向に曲がりやすいように、補強する柱が組まれていた。  例えば、太陽光パネルに、はんぺんのように分厚く雪が積もる発電所では、エネテクがこの発電所から依頼を受け、現地に向かってみると、太陽光パネルの積雪荷重を架台が吸収しきれず、曲がっていた 新エネルギー?産業技術総合開発機構(NEDO)と太陽光発電協会(JPEA)、奥地建産(大阪府松原市)は6月18日、自然災害や経年劣化に対して安全性と経済性が高い太陽光発電システムの架台 太陽光架台?基礎の設計基準「地上設置型太陽光発電システムの設計ガイドライン2017年版」を策定したと発表した。3者のWebサイトからダウンロードできる。  構造安全性の高い太陽光発電システムの提供に向けて、地上設置型の基礎と架台の設計のためのガイドラインで、総則、計画、調査、設計荷重、基礎の設計、架台の設計、腐食防食の7章および参考文献から構成される。また付録として、一般仕様 太陽光パネル架台?強風仕様 太陽光架台中国製造?多雪仕様の設計例を掲載した「地上設置型太陽光発電システムの構造設計例」を用意した。 地上太陽光架台 暴風や大雪による太陽光発電システムの設備被害は、発電事業の採算性を損なうほか、設備倒壊や飛散による二次被害の発生が懸念される。太陽光発電システムは「電気設備の技術基準の解釈」に従って構造設計を行うが、一部に誤った設計が見受けられ、被害事例の多くは不適切な設計による構造耐力の不足が要因となっていると考えられる。  これまでNEDO事業で実施してきた太陽光発電システムの構造安全性の架台 太陽光パネル架台?基礎に関する調査?研究 地上太陽光架台?実証実験で得られた知見を基に、今回の設計ガイドラインおよび構造設計例を策定した。今後、事業者などの設計に広く用いられることを目指すほか、適用性を向上させるための実証実験や調査に取り組んでガイドラインの内容を充実させ、改訂していくとしている。自然エネルギーによる地域活性化事業を手掛ける千葉エコ 太陽光架台中国製造?エネルギー(千葉市)は、このほど、千葉市緑区大木戸町で専用架台を採用した大規模ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)設備「千葉市大木戸アグリ 太陽光架台?エナジー1号機」が完成したと発表した。今回の事業開始を契機に同社は農業へ参入し、ソーラーシェアリング設備下での「ニンニク」の栽培に取り組む。