この太陽電池モジュールには単結晶シリコンを使った発電部の裏面に 太陽光架台メーカー

この太陽電池モジュールには単結晶シリコンを使った発電部の裏面に,温水を作る特殊加工のポリエチレン管を配置してある。外部から水道水や温泉水を送り込んで,太陽光の熱エネルギーで温度を上昇させることができる。太陽電池モジュール1枚の発電能力は160ワットで,合計140枚のモジュールを設置した(図2)。 140枚のうち112枚には水道水を通して,昇温した温水を施設内にある温水利用設備に供給する。残る28枚のモジュールには温かい温泉水を送り込んで,40℃以上に昇温して足湯施設に供給する仕組みになっている。  日清紡メカトロニクスは2017年2月まで大東温泉シートピアで実証試験を続けて,発電効率や集熱効率,システムの信頼性を検証する。事前に実環境下で測定した結果では,モジュールの表面温度が50℃の状態で発電効率が15 太陽光架台メーカー.5%,集熱効率が62 太陽光パネル架台中国製造.5%を記録した。それぞれ太陽光のエネルギーを電力と熱に変換できる割合で,両方を合わせたエネルギー変換効率は78%の高い水準になる。  市販の単結晶シリコン太陽電池モジュールの変換効率は15%前後であることから,開発したハイブリッド太陽電池モジュールは50℃の高温でも同等の性能を発揮する。さらに太陽熱を利用した温水器の集熱効率は40~50%が標準的で,それよりも高い効率で温水を作ることができる。日清紡メカトロニクスは約3カ月の実証試験の結果をもとに,製造コストを低減して早期の実用化を目指す。 地上太陽光架台中国製造